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皆さんこんにちは!
居宅介護事業所 あんど、更新担当の中西です。
リード
生活援助は“家事代行”ではなく、“家事のやりやすさを整える”支援。本人のやりたいことを中心に、工程を分解し、道具と環境を整えて、できる範囲を少しずつ広げる。🔧
1. 掃除:2畳の成功体験
• 道具の定位置化:ゴミ袋・ちりとり・ウェットシートをワンセットに。
• 時間の箱:タイマー5分で“終わりが見える”家事に。
• 優先順位:転倒リスクの高い床→水回り→埃。
• 拒否の訳:「どこから手をつけてよいか分からない」。→最初の一手を一緒に。🧹
2. 調理:安全と栄養のミニマム
• ワンプレート思考:主食・主菜・副菜・汁の“四隅”を意識。
• 火の管理:IH・自動消火・タイマー鍋・見守りアラーム。
• 下処理の前日化:野菜を切って冷蔵、主菜を漬ける、出汁パック活用。
• 栄養の底上げ:タンパク(卵・豆腐・魚の缶詰)、水分(味噌汁・ゼリー)。🍲
3. 買い物:金銭と疲労を見える化
• 買い物リスト:写真付き・定番品はテンプレ化。
• 支払い:小額現金の管理、レシート貼付、代理受領のルール。
• 配達サービス:宅配・生協・ドラッグストアの“置き配”を併用。
4. 洗濯:事故ゼロの導線
• 仕分け箱:色物/白/タオル。床置きをやめる。
• ベランダ安全:段差・手すり・踏み台。無理に外干しさせない。
• 乾燥の代替:浴室乾燥・室内物干し・ドラム式。🧺
5. ミニケース:料理が好きだったCさん
調理中の火の消し忘れが増え、家族が“調理禁止”に。Cさんは意欲低下。→ IH+タイマー鍋+見守りセンサー導入、下ごしらえを一緒に行い、仕上げだけCさんに。週1の“得意料理”が復活し、食欲も会話も増えた。😊
6. 今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 家事工程を分解し、本人の役割を1つ以上残したか?
☐ 危険箇所(火・水・段差・金銭)を確認し対策したか?
☐ リスト・写真・タイマーで“見える化”したか?
☐ 買い物レシート・金銭管理を記録に残したか?
7. まとめ
生活援助は“早いこと”より“続くこと”。自分でできたの積み重ねが、生活機能と自尊心を守ります。🌟
皆さんこんにちは!
居宅介護事業所 あんど、更新担当の中西です。
リード
認知症のある方の“困った行動”の多くは、本人が感じる 不安・混乱・不快(痛み、寒さ、空腹、羞恥) のサインです。私たちがやるべきは止めることではなく、理由を見つけて環境と関わりを整えること。本稿では、明日から使える観察と声かけ、住環境の小改良、家族支援まで実践的にまとめます。🧭
1|基本姿勢:ラベリングをやめ、仮説を立てる
• 事実→仮説→検証のサイクルを回す(例:「夕方に玄関をうろつく」→“疲労”や“低血糖”の可能性→間食と休息で検証)。
• 尊厳の保持:できることは任せ、選択肢を示す。「お茶にします?それとも白湯?」「今は休みます?トイレだけ行っておきます?」😊
• “否定しない”が最短ルート:「違います」より「そうなんですね。心配でしたね」→安心の土台づくり。
2|観察のコツ:5W1H+身体感覚マップ
• When/どの時間帯(夕暮れ症候群、午前中の不調)。
• Where/どの場所(玄関・台所・寝室)。
• Who/誰の前で(家族の帰宅時、ヘルパー交代時)。
• What/何の前後(食事・服薬・排泄・入浴)。
• How/どんな様子(表情、歩行速度、手の冷え、呼吸)。
• 身体感覚:寒さ・痛み・かゆみ・口渇・便意・尿意・眩しさ。📝 → “観察→仮説メモ”を3行で:①状況 ②仮説 ③次の一手。
3|関わり方:3つのS(Short/Slow/Show)
• Short:短く → 5〜7語で要点。「今から靴下をはきます」
• Slow:ゆっくり → 動作と声のスピードを合わせる。相手の呼吸に同調。
• Show:見せる → 写真・実物・指さし・身振り。言葉より視覚。👀 + Names:名前で呼ぶ/敬称をつける→安心感が上がる。
4|環境調整のミニマムセット
• 道具の定位置化:眼鏡・リモコン・ゴミ箱・ティッシュの“いつもゾーン”。
• コントラスト:トイレのフタは白、便座は色付きで見やすく。
• サイン:写真+大きな文字(例:冷蔵庫に「水・お茶はココ」と写真)。
• 照明:夕方はオレンジ寄りで眩しさを減らし、夜間は足元灯。💡
• 音:テレビの音量・ニュースの刺激を調整。音の情報過多は不穏を誘発。
5|家族支援:感情と役割の再設計
• 悲嘆の揺れ(否認→怒り→取引→抑うつ→受容)を知るだけで、家族は楽になる。
• 役割の言い換え:「監視」ではなく「安心の見守り」。
• 期待値の調整:昨日できたことが今日できない波を前提に、“できたらラッキー”運用へ。💬
6|ミニケース①:帰宅願望への対応
夕方になると「家に帰る」と玄関へ。仮説:薄暗さ+空腹+日課の欠如。→ 介入:16:00に照明を早めに点灯、甘いおやつと白湯、“お迎え準備”という役割(上着を畳む、靴を整える)をお願い。30分で落ち着き、居室での会話が再開。🌇🍘
7|ミニケース②:物盗られ妄想の背景
「財布を盗まれた!」と怒り。仮説:財布の定位置が揺れ、金銭不安が増幅。→ 介入:透明箱に“財布の定位置”を写真で表示し、小額財布と管理ノートを導入。ヘルパーはレシート貼付を徹底。2週間で訴えは週1回まで減少。💳📒
8|今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 3行の観察・仮説・次の一手を書いたか。
☐ 3つのS(Short/Slow/Show)で関わったか。
☐ 定位置・サイン・照明を整えたか。
☐ 家族の感情に名前をつけ、役割を言い換えたか。
9|ミニワーク(5分)
• 観察カードを作る:「時間・場所・前後・様子」を1訪問につき1枚。
• やさしい約束を1つ決める:「否定しない」「一緒にやる」など。🗂️
10|まとめ
認知症ケアは“正解を言い当てる競技”ではなく、仮説→試行→学習のチーム作業。根っこにある不安をほどき、安心と役割を取り戻すことが最良の薬になります。🌸
皆さんこんにちは!
居宅介護事業所 あんど、更新担当の中西です。
リード
身体介護は最も事故リスクが高く、最も信頼関係が試される場面。安全・尊厳・効率の三本柱で、明日から実践できる具体策をまとめます。
1. 共通の原則
• 予告と同意:「今から上半身を拭きますね」→安心と主体性。
• 重心と支点:利用者の重心、ヘルパーの足幅、ベッドの高さ調整。
• “痛み・寒さ・恥ずかしさ”の最小化:短時間・保温・目隠し・選べる衣類。
• 観察:皮膚・むくみ・表情・息切れ・ROM・水分摂取量。
2. 入浴介助(清拭含む)の要点
• 準備8割:タオル、石けん、保温具、着替え、緊急呼出、マット、滑り止め。
• 導線づくり:椅子→手すり→浴槽へ“3点移動”を分解して確認。
• 声かけの順序:姿勢→動作→感覚(「足元温かいですか?」)。
• ヒヤリ防止:湯温 40℃以下目安、洗い残し・滑り・立ちくらみ対策。
• 清拭のコツ:顔→上肢→胸腹→背中→下肢→陰部の順でタオル交換。
3. 排泄介助(トイレ・ポータブル・おむつ)
• プライバシー:カーテン・ドア・声かけ。
• 姿勢:足底接地・前傾・腹圧。手すり位置と高さ。
• 便秘と下痢の兆候:食事量・水分・薬・運動・記録の見直し。
• おむつは“最後の手段”:トイレ動作を小分け練習、ポータブルの高さ調整。
4. 更衣介助
• 患側→健側(脱ぐときは患側から、着るときは患側を先に)。
• 衣類選び:前開き、面ファスナー、タグのチクチク対策。
• 冬場の工夫:部屋を先に温める、衣類をタオルウォーマーに。
5. ミニケース:入浴拒否のBさん
「疲れるから嫌」と週2入浴を拒否。理由の翻訳を行うと「寒い」「滑る」が本音。→ 脱衣所を先に暖め、滑り止めマットを追加、足湯+清拭から再開。2週後に部分浴、1か月で全身浴に戻る。
6. 今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 介助の前に、目的・手順・予告を伝えたか?
☐ 導線の滑り止めと手すり位置を確認したか?
☐ 湯温・室温・保温をコントロールできたか?
☐ 皮膚・むくみ・痛み・疲労感を記録したか?
7. まとめ
身体介護の質は、準備と観察と言葉で決まる。安全と尊厳が両立すると、拒否は減り、自己効力感が戻ります。
皆さんこんにちは!
居宅介護事業所 あんど、更新担当の中西です。
リード
「できないことを代わりにやる」――それも訪問介護の大切な役割。でも、目指すゴールは“その人らしい暮らしの継続”。今日の支援が、明日の“できる”を減らしていないか? 自立支援・重度化防止の視点で、訪問介護の骨格を整理します。🧭
1. 訪問介護のミッションは「生活機能の維持・向上」
• 自立支援:可能な部分は本人が行い、私たちは“やりやすくする条件づくり”をする。
• 重度化防止:転倒・低栄養・口腔不衛生・不活動を放置しない。
• 尊厳の保持:早い・正しいより「いっしょに」「選べる」を優先。🤝
2. サービスの全体像(アセスメント→計画→提供→評価)
1. 情報収集(既往歴・生活歴・価値観・役割)。
2. 目標設定(“掃除ができる”ではなく“来客を笑顔で迎えたい”など生活目標)。
3. 手段選択(身体介護/生活援助/福祉用具/連携)。
4. 実施と観察(バイタル・表情・食事量・歩行速度)。
5. 記録と共有(SOAP・翌訪問者への引き継ぎ)。📝
3. 現場で起こりがちな“善意の落とし穴”
• 何でも代行 → 廃用と自己効力感の低下。
• 時短優先 → 本人のペース無視で不安・拒否。
• 家族の期待に合わせすぎ → 本人の意思が埋没。
• 記録の省略 → 継続性が崩れ事故リスク。
4. 自立支援を進める「5つの工夫」
• 声かけを変える:「手伝いますね」→「一緒にやりましょう」😊
• 環境の小改良:手すり、滑り止めマット、物の定位置化。
• 段取りの見える化:チェックリスト、タイマー、写真手順。
• 小さな成功体験:達成記録カードで“続ける理由”を育てる。
• 関係の質:名前で呼ぶ、選択肢を示す、感謝を伝える。🌸
5. ミニケース:掃除拒否の独居Aさん
Aさんは「掃除は自分でできる」と援助を拒否。観察すると物の置き場がバラバラで、掃除が“始めにくい”状態。→ 作業の最初の1分を一緒に実施(ゴミ袋・道具の定位置化、2畳だけ掃く)。3週で「来客前だけ一緒に」が「週1自力」に変化。👏
6. 今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 自立支援の声かけに置き換えたか?
☐ 本人の“やりたい”が計画に反映されているか?
☐ 観察項目(食事量・歩行・口腔・気分)を記録したか?
☐ 次回訪問者へのメモを残したか?
7. まとめ
訪問介護は「家事代行」でも「医療」でもない。その人の生活に寄り添い、できるを増やす支援。今日の1歩が、明日の自信と安全をつくります。🌈
皆さんこんにちは!
居宅介護事業所 あんど、更新担当の中西です。
さて今回は
~“その人らしさ”を支える~
訪問介護は、家事代行でも医療でもありません。生活と心を整える“チームケア”です。ここでは、1日の実際の流れと、今日からできる自立支援の小ワザ、ご家族の介護疲れ予防まで、現場目線でお届けします。
目次
08:30 見守り・整容
挨拶→バイタル確認→洗面・更衣→ゴミ出し・換気。
10:30 調理・服薬支援
昼食の下ごしらえ、嚥下に合わせた食形態、服薬の声かけ。
14:00 入浴介助
湯張り→温度確認→見守り中心で“ご自分でできる”動作を優先
17:00 夕方の整え
洗濯物たたみ・片付け、連絡ノートで体調・食事量・排便を共有。
ポイント:「手を出しすぎない支援」が自立を守ります。できる動作は見守り→部分介助の順で。
声かけは具体的に:「右手で手すりを持ちましょう」
歩幅印シールで歩行リズム安定
服薬タイマー&チェック表で飲み忘れゼロ ⏱️
コップ一杯の水を“習慣化”→便秘・脱水予防
段差見える化:黄色テープで端部をコントラスト化
口腔ジェル&保湿で口腔ケアを痛みなく継続
好きな音楽を食前に少し流す→食欲と気分UP
否定しない・急がせない:「一緒に確認しましょうね」
見当識サポート:カレンダー・時計・予定表を大きく掲示
探し物対策:定位置写真を貼る、透明ケースで見える収納
夕方の不安には照明を早めに点灯+温かい飲み物で安心感を☕️
手指衛生、手袋・マスクの適切使用、清拭消毒の順番を固定
入浴前後・排泄後は環境整備→手洗い→記録でルーティン化
ノロ・インフル疑いは受診案内とガウン等の追加対策を
家族役割の見直し:無理な部分は保険外(自費)サービスで補完
相談の窓口:ケアマネ・地域包括・レスパイト(ショートステイ)
3つの合言葉:「完璧を目指さない」「助けを早めに求める」「眠れる仕組みを優先」
体調:体温/血圧/食事量/睡眠
生活:排泄回数/入浴の可否/服薬状況
できたこと:歩行◯m・段差昇降・家事参加
気分:表情・会話内容・不安の有無
連絡事項:物品補充・通院予定・ご家族へのお願い
Q. 入浴は毎回できますか?
A. 体調・季節・住環境で調整します。清拭や部分浴も選べます。
Q. 夜間は対応できますか?
A. 事前契約と人員体制により夜間・早朝もご相談可能(別加算/自費の併用あり)。
Q. 医療的ケアは?
A. たん吸引・経管栄養等は訪問看護の領域です。連携体制を整えて支援します。
尊厳を守る言葉がけ
記録の透明性と迅速な報告
安全とプライバシー最優先
学び続けるチーム(研修・ケース会議・外部連携)
訪問介護は、「その人らしさ」を家で続けるための伴走です。体調・暮らし・想いに寄り添い、できる力を最大化する支援をお約束します。見学・無料相談は随時受付中。LINE・お電話・メールからどうぞ✉️
皆さんこんにちは!
居宅介護事業所 あんど、更新担当の中西です。
さて今回は
~申請から初回訪問~
「在宅で暮らし続けたい」「家族の負担を減らしたい」――そんな想いを訪問介護が支えます。本記事では、介護保険の申請〜ケアプラン作成〜初回訪問までの流れと、失敗しない事業所選びのコツをまとめました。初めての方でも迷わない、保存版ガイドです。✨
目次
できること(例)
身体介護:入浴・清拭・排泄・更衣・体位変換・口腔ケア・服薬支援
生活援助:掃除・洗濯・調理・買い物同行・ゴミ出し
見守り・自立支援:転倒予防の声かけ、動作の“できる力”を引き出すサポート
できないこと(例)
同居家族の分の家事、庭木の剪定・大掃除・来客の接待など日常生活の範囲を超える行為は対象外です。
※詳細は要件や地域ルールで異なります。個別にご相談ください。
相談:地域包括支援センター/役所/ケアマネへ連絡
申請:介護保険の要介護(要支援)認定を申請
認定調査・主治医意見書:心身の状態を評価
認定結果:要支援1〜2 / 要介護1〜5 の区分が決定(原則30日以内)
ケアマネ選定:担当ケアマネとケアプラン作成
事業所契約:訪問日時・内容・緊急連絡先・情報共有方法を取り決め
初回訪問:アセスメント→試行→本格スタート
コツ:**「困りごとの優先順位」**を3つに絞ると、プランが具体化して負担が下がります。
介護保険の自己負担は1〜2割(一定所得で3割)。
時間帯・内容・加算の有無で変動。月額の目安は事前にお見積りします。
介護保険外(自費)サービスを併用して、掃除・通院同行などを柔軟に追加可能。
連絡の早さ・説明のわかりやすさ
同性介助や担当固定の可否(希望を伝えましょう)
急変時・災害時の対応手順と連絡体制
口腔ケア・嚥下・認知症等の専門研修の有無
連絡ノート/アプリでの記録共有(写真・体調メモ)
生活リズム(起床・食事・服薬・入浴の時間)⏰
してほしいこと/してほしくないことの線引き
介助時の声かけの言葉・気をつけたい配慮点(痛み・羞恥・宗教的配慮など)
家の危険箇所(段差・コード・ペットゲート)と鍵・緊急連絡先の確認
Q. 同じヘルパーさんに来てもらえますか?
A. できる限り担当固定に努めますが、シフトや体調で交代の場合も。連絡ノートで品質を均一化します。
Q. 介護度が変わったら?
A. 状態に応じて再アセスメント→プラン見直し。必要なら認定更新をサポートします。
Q. 家族不在でも利用できる?
A. 事前取り決めと鍵の取り扱いルールがあれば可能です。️
転倒予防:敷物の段差・電源コードを整理、手すり・滑り止め設置
口腔&栄養:歯ブラシ・口腔ジェル・とろみ材の定位置化
服薬:一包化・朝昼夕のボックス管理、飲み忘れメモ
訪問介護は**“できる力”を守る支援**。私たちは安全・尊厳・自立支援を軸に、暮らしを一緒に設計します。まずは無料相談で、今週の困りごとから解決しましょう。
皆さんこんにちは!
居宅介護事業所 あんど、更新担当の中西です。
目次
今回は「そろそろうちの親も訪問介護が必要かも…」と思ったときに、**どのように手続きすればいいのか?**を詳しくご紹介します。
なんとなく「介護って手続きが複雑そう」「どこに相談すればいいの?」と感じている方も多いかもしれませんが、流れを知っておけば安心です。では、ステップごとに解説していきましょう!
訪問介護を利用するには、まず「要介護認定」を受ける必要があります。
これは、市区町村の介護保険窓口で申請します。本人または家族、もしくは地域包括支援センターの職員が代理で行うこともできます。
申請後、以下のプロセスで介護度が決定します:
認定調査員が自宅へ訪問し、本人の心身の状態について調査を実施
主治医の意見書(医療面の診断)を提出
介護認定審査会で、要支援1~2/要介護1~5のいずれかに判定
この結果により、どの介護サービスをどのくらい利用できるかが決まります。
介護度が決まると、次は「ケアマネジャー(介護支援専門員)」が登場します。
ケアマネジャーは、介護サービスの全体設計を担う“司令塔”のような存在で、ご本人と家族の希望に耳を傾けながら「ケアプラン」を作成します。
ケアマネジャーの役割はとても重要です。サービスを組み合わせて最適なプランを作り、訪問介護の事業所とも連携をとってくれます。
地域包括支援センターや居宅介護支援事業所に相談すれば、紹介してもらえますよ。
ケアプランが完成したら、次はその内容に沿って訪問介護事業所と契約を結びます。
ここでようやく、実際にサービスを提供する私たちのような介護スタッフが登場します。
契約後には「初回訪問」を実施し、ご利用者の生活状況やお困りごとを丁寧にヒアリングしながら、サービス内容を細かくすり合わせていきます。
「どの時間帯に訪問してほしいか?」「どのような支援が必要か?」といったことを相談し、無理のないサポート体制を整えます。
訪問介護は、制度の枠の中で動いているサービスですが、ご本人とご家族の気持ちを何より大切にしたいと、私たちは考えています。
「いきなり手続きをするのは不安…」という方も、まずは地域包括支援センターや、私たちのような訪問介護事業所へ気軽に相談してみてください。
介護は、誰かに頼ってもいいものです。一緒に考えながら、心地よい介護のかたちをつくっていきましょう。
次回もお楽しみに!
皆さんこんにちは!
居宅介護事業所 あんど、更新担当の中西です。
今回は、訪問介護サービスを語るうえで絶対に知っておきたい基本中の基本、「身体介護」と「生活援助」の違いについてご紹介します。
訪問介護は、ご自宅での生活を支える大切なサービスですが、実は「身体介護」と「生活援助」に分けられていて、それぞれに役割とルールがあります。「あれもお願いできる?これは無理なの?」と混乱しがちな方も多いかもしれませんので、わかりやすく解説していきます!
「身体介護」は、利用者さまの身体に直接かかわる介助を指します。
つまり、「手を添えて」「体を支えて」行うような、日常生活の基本的な動作をお手伝いするものです。
たとえば、以下のような介助が身体介護に該当します:
食事の介助(スプーンで食べさせる・飲み込みの確認など)
入浴介助や清拭(体を洗ったり、拭いたりして清潔を保つ)
排泄の介助(トイレまでの誘導や、オムツ交換など)
移動や歩行の補助(車椅子の操作、ベッドからの移動など)
服薬の確認(薬の飲み忘れがないかをチェック)
これらはすべて直接的な接触を伴う介助です。したがって、介護福祉士やヘルパー2級(現在は初任者研修修了者)など、一定の資格を持ったスタッフだけが行えるサービスとなっています。
また、身体介護には利用者の体調や生活リズム、疾患や障害の状況に応じた専門的な判断力や技術が求められるため、とても重要で繊細な仕事でもあります。
一方で、「生活援助」は日常生活の家事をサポートするサービスです。
要介護者本人が一人で生活を続けていくのが難しい場合、その生活を間接的に支えるために行われます。
たとえば、こんなサポートが生活援助に含まれます:
洗濯(洗濯機の操作、干す・取り込む・たたむなど)
掃除(お部屋の片づけ、掃除機がけ、ゴミ出しなど)
買い物(必要な食材や日用品の買い出し)
調理(食事の準備や温め直し)
薬の受け取り(薬局へ行って処方薬を受け取る)
ただし、生活援助には厳密なルールがあります。
特に大切なのが、「利用者本人のためのサービスであること」。つまり、「家族の洗濯もついでにお願い」や「ついでに孫のごはんも」など、ご家族の分までサービスを広げることはできないという決まりがあります。
「頼まれたことは全部やってあげたい」という気持ちは、介護に関わる者なら誰しもが持つものです。でも、それ以上に大切なのは、「利用者本人の自立を支援する」という介護の本来の目的。
必要な部分はしっかりと手助けしながら、できることはなるべくご自身で行ってもらうようサポートすること。これが、介護職に求められる“やさしさ”と“線引き”のバランスです。
訪問介護の現場では、ご利用者とスタッフが信頼関係を築きながら、ちょうどいい距離感で寄り添うことが何より大切だと私たちは考えています。
次回もお楽しみに!
皆さんこんにちは!
居宅介護事業所 あんど、更新担当の中西です。
目次
今回のテーマは、「ホームヘルパーの1日」。
訪問介護って、実際にはどんな1日を送っているの?どんなスケジュールで動いているの?という疑問にお答えします。
皆さんがイメージしやすいように、ある女性ヘルパー(仮名:田中)の1日を一般的な市場での例を基にご紹介していきます!
朝は事務所に出勤し、その日の訪問先や利用者の様子、注意点などを確認します。
体調不良の報告や、前日の引き継ぎ事項があれば共有し、スムーズな支援につなげます。
必要な物品(体温計、記録ノート、手袋など)を確認し、いざ出発!
Aさんは80代の女性。
この日は朝の着替え、洗顔、朝食の準備、服薬確認といった一連の「朝の支援」がメインです。
まずは「おはようございます」と笑顔でご挨拶。寝室のカーテンを開けて日差しを入れ、お顔のバイタルチェックを行います。
顔を洗って、着替えを済ませ、朝食の準備へ。
「今日は少しパンが食べたい気分かな」など、ちょっとしたリクエストにもできる限り応えながら、Aさんの“気持ち”を大切にします。
最後に服薬のお手伝いとゴミ出し。
約45分間の訪問でしたが、Aさんとのおしゃべりも欠かせない大切な時間です。
続いて、90代の男性Bさん宅へ。
本日の支援内容は「入浴介助」です。
浴室の準備、温度調整、滑り止めの確認など、安全第一の視点で作業します。
「背中を流すのは、やっぱり誰かにやってもらうと気持ちいいねぇ」
そんな一言が、ヘルパーのやりがいです。
入浴後は水分補給を勧め、服薬の確認、血圧の測定なども行います。
昼休みは一息つきながら、次の訪問先の確認をしたり、スタッフ同士で近況を話したり。
「Cさん、最近少し足がもたついてきたみたい」
「Dさんの食欲、少し心配ですね」
そんな会話の中に、ケアのヒントがたくさん詰まっています。
午後は生活援助が中心。
Cさん宅:掃除と洗濯のお手伝い
Dさん宅:お薬を薬局まで取りに行って、簡単な買い物
Eさん宅:冷蔵庫の整理とお食事の準備
それぞれの方に合わせて、支援内容は細やかに変わります。
「今日はお孫さんが来るから、玄関をきれいにしておこうかな」など、“思いやり”の視点も欠かしません。
すべての訪問を終えたら、事務所でサービス記録を作成します。
「体調の変化はあったか」「食事の摂取量は?」など、ケアマネジャーやご家族とも共有できるように記録を残します。
1日の業務が終わるころには、心地よい疲れと、「今日も誰かの役に立てた」という充実感でいっぱいです。
このように、訪問介護の1日はとても濃密で、そして温かい出会いの連続です。
次回【シリーズ③】では、訪問介護のサービス内容をもっと深掘りして、「身体介護」と「生活援助」の違いや考え方についてご紹介します!
どうぞお楽しみに!
皆さんこんにちは!
居宅介護事業所 あんど、更新担当の中西です。
梅雨の候、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
雨音に季節の移ろいを感じる今日この頃です。
今月からブログ更新を頑張っていきます!
目次
このブログでは、私たちが日々取り組んでいる「訪問介護」のサービスについて、シリーズでわかりやすくご紹介していきます。
「訪問介護って名前は聞いたことあるけれど、実際どんな人が、どんなことをしてくれるの?」
「親の介護が必要になってきたけど、何から始めればいいのかわからない…」
そんな方に向けて、やさしく丁寧に、そして少しでも不安を和らげられるような情報をお届けしたいと思います。
訪問介護とは、介護が必要な方のご自宅に、介護の専門職(通称ホームヘルパー)が訪問し、日常生活を支援する介護保険サービスの一つです。
「介護保険」という制度の中に位置づけられており、要支援・要介護認定を受けた方が対象となります。
たとえば、こんなサポートがあります:
身体介護:食事の介助、入浴や排泄の介助、着替え、体位変換、服薬確認など、直接身体に関わる支援。
生活援助:掃除、洗濯、調理、買い物代行、薬の受け取りなど、暮らしを維持するための支援。
移動支援・通院介助:通院の付き添いや、車椅子介助など、外出が必要な際のサポート。
ご利用者様の心身の状態、ご家庭の状況に合わせて、訪問する時間帯や頻度、支援の内容はすべて個別にプランニングされます。いわば“オーダーメイドの介護”なんです。
人が人生の終盤を迎えるとき、多くの方がこう願います――
「できるだけ家で、家族に囲まれて、自分らしく過ごしたい」
訪問介護は、そんな気持ちに寄り添うサービスです。
介護施設ではなく、ご本人が安心できる“我が家”で生活を続けていくためには、ご家族の支援だけでは難しいこともあります。
その“足りない部分”をそっと埋めるのが、私たち訪問介護の役目です。
たとえば――
・買い物に行けないから代わりにお願いしたい
・足腰が弱ってきたので、入浴がひとりでは難しい
・お薬を飲み忘れてしまうのを防ぎたい
・ご家族が仕事でいない間、少し見守っていてほしい
そんな時、プロのヘルパーが訪問し、安心とケアをお届けします。
「知らない人が家に来るのって、ちょっと不安…」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でもご安心ください。当社のホームヘルパーは、全員が国家基準の資格を保有しており、厳しい研修を受けた“介護のプロ”です。
たとえば:
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
実務者研修
介護福祉士 など
そして、介護技術だけではなく、人としての思いやりやコミュニケーション力を重視しています。
「おはようございます、今日はお元気そうですね」
「最近、夜はよく眠れていますか?」
そんな何気ない会話も、安心して暮らすための大切なエッセンスです。
訪問介護は、ご利用者様だけでなく、ご家族にとっても大きな支えになります。
ご家族が働いている間に支援を受けられたり、遠方にお住まいのご家族の代わりに様子を見に行くことも可能です。
私たちは「サービス提供者」であると同時に、「ご家族のチームメイト」であると考えています。
次回【シリーズ②】では、「実際にヘルパーはどんな1日を過ごしているの?」という素朴な疑問にお応えして、ある1日のスケジュールをご紹介します!
どうぞお楽しみに!